八森山(新庄神室)

新庄神室(山塊)は昔から大好きな山である。
何年ぶりであろうか?
記録をたどると、1991年の正月以来である。実に、23年ぶり。
杢蔵山から槍ケ先に至る山域は、足跡を残していない区間である。
期待を裏切らない、豊かな最上の自然を満喫した。
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薬師原から望む、八森山。朝からモヤっとしている。
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上鵜杉から道なりに車を走らせる。
新倉見との分岐には道標あり。迷わず、左の刃場沢へ。
刃場沢に橋をかける林道分岐に登山口の案内標識がある。
ここに駐車。
出発準備。で?登山道は??
左手の林道を200m程進むと、登山ボックスが有りました。
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石倉沢川の堰堤上に登山道がある。川を渡り(少し渡渉)ぐるっと東に巻いて(下って)地図上の道にようやく到達。
杉林の中を進む。間もなく、一合目の標識。
地元に愛され、手入れされている立派な山道である。
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2~3合目を過ぎると、杉林からブナの林に変わる。
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木々の間から、槍ケ先、火打岳が望める。
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6合目(標高750m)を過ぎると、残雪が道々に横たわる。
イワウチワ、ムラサキヤシオなどの花々に元気がでる。
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雪解け後のショウジョウバカマ。小さくて中々良い。
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タケシマラン
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笹竹も所々に。本能で手が延びるので、リュックが重くなる。
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7合目(町村界手前)先には、急な雪渓が残る。
斜度30度、長さ30mとう言う所であるが、雪も固く、長靴ではきつい。
軽アイゼン、ストックなどが欲しい。
ここの帰り(下り)はサブザイルを使って下った。
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主稜線に出る。下界では今日も猛暑日であるが、心地よい風が吹く。
気持ちの良い稜線歩きである。
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標高1000mの山とは思えない、険しさと残雪、である。
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残雪が多いが、道は雪の無い尾根上に続く。
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なんだっけ?山を歩いている時はチャルメルソウと名前を唱えていたが・・・・・
帰って調べると、ズダヤクシュ。喘息に効く薬草の意味だそうだ。
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山頂に近づく。早春の様相。
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この辺の残雪は、傾斜も緩く、なんの事はない。
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雪渓を抜けると、急坂にカタクリの群生地となる。
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槍ケ先への分岐を分けると八森山である。山頂はイヌツゲなどの灌木。
キャラボクの古木も所々に枝を広げる。
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西に道を進めると気持ちの良い草原となる。
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八森山(西峰)到着。地元ではここを八森山山頂としているようだ。
地理院地図では東峰が山頂である。
思うに、曲沢源頭、この周辺一帯を称しているのでは?
曲沢に下る道は何のため作られたのか?非常に興味深い。
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山頂から東峰、奥には鋭鋒火打岳。
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稜線に連なる山の一つ一つが、切れ落ち、個性のある山容を見せながら、
これといった特徴のない山々。その中で、どこでからも一目で分かる独特の山容。
見晴らしの良い場所では、必ず指呼してしまうのが火打岳である。
写真ではもっさりとしているが、冬になれば、ヒマラヤひだを刻む神室の盟主である。
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火打岳の右側には大尺山、その奥には最高峰の小又山。
この小又山から火打岳に縦走した2月の山行は、今でも鮮やかに記憶に残る。

小又山の登りでは本物の?ホワイトアウトに遭遇した。
風もなく、音もなく、真っ白。天と地の区別がつかず、足元も見えない。
気が狂いそうな真っ白の中、雪庇に注意を払いながら山頂に達した。

今思えば、無謀か?登るのが一番の安全であった。
山に登る人は、何回か、こんな身の毛もよだつ体験をしているはず。

毎日吹雪であるが、火打岳に登る朝、2時間程山々が輝いた。
真っ赤に染まった火打岳は語り草。ネットでも時々見て感慨にふける。
疑似好天後、山頂に到着した時は再び吹雪である。
個性的で愉快な仲間と過ごした、雪洞泊のこの山行は一番思い出深い山行である。
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八森山から杢蔵山。遠くには月山。
鳥海山は見えるだろうか?丁山地方面もボヤーとして分からない。
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ミツバオウレンだったと思うが・・・
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イワハゼ(アカモノ)はもう少しで開花。
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さて、これからどうしよう。ここまで来るのに時間がかかり過ぎである。

一杯森方面を周遊したいのだが・・・・・・・。
見たいのは、オサバグサとチングルマ。・・・・の育つ環境。
登山道がそれほど藪でないのを確認。意を決して曲沢に下る。
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下る。下る。
思ったより道は良く、迷うこともない。
枝が横に出ている所もあるが、下りには良い手がかり。

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山ではギンランと唱えていたが、ツバメオモトは至る所に。
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谷間で、風もなく、暑いと言いながら、曲沢の渡渉に到達。
幅3m程の雪渓が残る。恐る恐る渡る。
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周辺は笹竹の宝庫の様相。まだまだ先であるが。
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コバイケイソウはこれから。
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曲沢からの登り返しは思ったより遠い。
標高差100mのはずであるが、暑く、ちょっとくたびれ。
ようやく稜線に出、これから歩く峰々を望む。
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眺望のきく、穏やかな稜線が続く。
登山道は高山植物に満ちあふれ、花を踏みつけて歩くしかない。
標高1000mに満たない山々とは到底思えない。
ゆっくりと歩を進める。(ゆっくりしか歩けない)
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この周辺が、神室の裏の核心部か?
花々、眺望、残雪。緩やかな稜線。
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6月になるとういのに、この標高でこの残雪。
ここで、本日唯一の登山者と挨拶。
萩野から一杯森、槍が先を往復とのことで、これも二重丸のコースである。

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これから歩く無名(と思う)峰990m、と火打岳。
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ようやく、八森山への分岐に到着。槍ケ先と火打岳を望む。
ニッコウキスゲなどの花はもう少し先。あと一週間たてばポツポツ。
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刃場沢源頭。
連なる滝は、しばらくは雪渓の中に、であろうか?
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八森山への最後の登り。
ゆっくりと歩く。(笹竹を取りながら。少し時期は早いが)
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下山。
木々の間からやっぱり、火打岳を探してしまう。
もうすぐ、見えなくなる。
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コースタイム
7:30(登山口P)-9:40(稜線)-11:10(八森山西峰)-12:00(曲沢)-
12:25(稜線:一杯森パス)-13:40(槍ケ先分岐)-14:30(八森山分岐)
-17:10(登山口P)
道すがら取った今日の収穫。
欲張りなので、思ったより沢山であった。
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神室山塊は、大好きな山である。
冬から残雪期、そして夏の沢登り、とかなり遊ばせてもらった。
未踏の山域、登った事のない季節を選んで、4半世紀ぶりの復活山行となりました。

最上の山は、豊かな自然に満ちています。







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